ノリタケ
- Noritake -
お宿やまもとの館内には至るところに「オールドノリタケ」が展示されています。[小さなギャラリー]という表現がピッタリ。
ただ泊まるのではなく、過ごされている時間を少しでも楽しんでいただけたらと願っています。
「オールドノリタケ」とは、1800年代末から1900年代半ば頃まで、日本を代表する陶磁器製造会社であるノリタケカンパニーの前身である森村組と日本陶器で作られ、海外へ輸出された陶磁器の総称です。
日本の職人の技による華麗な彩色と繊細なデザイン、卓越した加工技術は芸術品として高い評価を受け、現在でも骨董愛好家から人気のコレクターズアイテムです。
骨董品の多い当館ですが、中でもオールドノリタケ収集に凝っております。今日まで愛され残ったものだけが持つ、歴史と質の高さ。その風合いが何とも好きで、いろいろ集めました。
同じ趣味をお持ちの方、興味がおありの方はお気軽に女将までお声をかけてください。オールドノリタケの魅力についてぜひ語り合いましょう。
オールドノリタケと私の出会いは、十年前のある骨董市でした。
ひときわ目をひくバラのプレート…手に取って見ると「M-NIPPON」と書いてありました。
後にこれがオールドノリタケだと知りました。作品を見ておりますと、明治の職人さんの技術の確かさ、根気強さ、大正の職人さんのモダンさに感動し、同じ日本人で良かったと思います。
私共は小さな宿です。お料理や宿に飾られた古い物を通してお客さまとお話しが出来、また、楽しい旅の思い出として心に残っていただければ幸いでございます。